お手入れ :  ネクタイのお手入れ・結び方

素材の特性

n00-1.png絹素材のネクタイは滑りが良く、しなやかな光沢を持ち、人々の人気も高く他の素材に比べて数多く出回っています。しかし、素材の特性上、揉みやこすれにより白く変色する事があり、一度そうなってしまうと、二度と元には戻りません。お気に入りのネクタイでも毎日締めれば傷みも早くなります。きちんとしたお手入れをして、毎日同じネクタイを締めるのはやめましょう。  

 

ネクタイのシワをとるには

n00-2.jpgアイロンの蒸気をあててしわをのばして下さい。もしくは、湿気の残ったお風呂場につるしておくのも効果的です。
※蒸気をあてると、「しわ取り」+「脱臭」のW効果があります。
アイロンは短時間で織物のネクタイは、しわになったところを、裏から軽くアイロンをかけ、ハンガーにつるすときれいに戻ります。
アイロンは当て布をし、中程度の温度でしわの多い個所にかけます。
スチームアイロン使用の場合は、当て布の上から軽くかけ、水滴で生地を汚さないように、短時間で仕上げます。  

 

ネクタイの剣先が毛羽立った場合

絹(シルク)の場合に限り、糸を無理に引っ張ったりせず、ライターなどでさっと軽くあぶると、きれいになります。 但し、こがさぬように注意しましょう。  

 

クリーニング屋さんに  

n00-3.pngクリーニングは、石油系溶剤を用いたドライクリーニングを行ってください。 ただし、シルクの場合は頻繁にクリーニングに出せれると風合いを損ねますので、クリーニング屋さんにご相談ください。

 

ネクタイの結び方

Vゾーンの決めてはネクタイの結び方(締め方)が重要。
ネクタイの結び方は数十種類ありますが次の4つを覚えておきたいです。
シャツの襟型等の関係により、結び方(締め方)は使い分けしてください。
 

PLAIN KNOT プレーンノットの結び方

最も基本的で簡単な結び方でノットは一番小さくなる。ただ、一重結びなのでゆるみやすく左右対称にはならないが、着こなしでは粋になる。ボタンダウンやタブカラーのシャツに合う。ディンプル(結び目のエクボ)は作りやすい。

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DOUBLE KNOT ダブルノットの結び方

プレーンノットにもう一巻きしてノットを大きくしたもの。生地の薄いネクタイや、もう少しボリュームを出したいときにはこの方法を覚えておくと便利。 一度目の巻を少し見せるのが粋だ。ボタンダウンやタブカラーなど小さめな襟にも収まりが良い。

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WINDSOR KNOT ウィンザーノットの結び方

イギリスのウィンザー公が創案したいわれる。しまりがよく型くずれがなく、ノットが大きくなるのが特徴でワイドスプレッドカラー(ウィンザーカラー)のシャツに適している。巻の回数が多いので、あまり厚いネクタイには向いていない。

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SEMI-WINDSOR KNOT セミ・ウィンザーノットの結び方

ウィンザーノットより一巻き少ないため、ノットのボリュームを抑えられる。ダブルノットよりはやや幅広になる。ハーフウィンザーやエスクワイアノットともいい、図のもの以外にも何種類か存在する。 セミワイドカラーのシャツなどに組み合わせてみよう。
結び目にディンプルやダブルディンプルを入れるとさらにお洒落!

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